堺市立金岡南中学校
12月7日(火)に、堺市立金岡南中学校で『おしごとなりきり出前道場』を実施しました。
当日は、中学2年生の293人の生徒が、「スキンケア化粧品開発者」「絵本プロデューサー」「グラフィックデザイナー」「壁紙職人」「お酢開発者」「航海士」「弁護士」「薬剤師」「気象予報士」の体験をしました。
参加者の感想コメント
スキンケア化粧品開発者
化粧水がしっとり作れたのでよかったです。いろいろな成分を混ぜて、自分ごのみのクリームと化粧水が作れたから楽しかったです。また家で友だちとやってみたいです。
絵本プロデューサー
はじめはどんな仕事なのかわからなかったけど、お客さんが作りたいものを作って、笑顔になってもらう仕事なんだなと思いました。お話を聞いてメモして、絵本を作って、かわいい絵を描いて、とっても楽しかったです。私も本が好きなので、絵本プロデューサーになりたいなと思いました!ありがとうございました。
グラフィックデザイナー
デザインは思っていたより難しくてびっくりしました。けど、ポスターやロゴなど、普段よく目にするものを自分で作れるということがすごいと思いました。デザインは難しくて思いどおりにならないことの方が多かったけれど、すごく楽しかったです。
壁紙職人
今回、はじめて壁紙職人という仕事を知りました。きれいに貼ったり切ったりすることはとても難しかったが、まっすぐに切れたり、「シュー」という音はとても快感でした。こういった細かい作業は自分自身とても好きだったので、とても楽しくできました。白や水色などの一色だけでなく、ウォーリーの壁紙やグッチの壁紙はオシャレで、いろいろな選択ができるとわかりました。丁寧に教えてくださりありがとうございました。
お酢開発者
酢の効果を今日まで知らなかったけれど、今日知れて酢の良さを感じることができた。開発した商品が採用されたときのうれしさを、プレゼンを発表したときに少し感じることができた。
航海士
舵を切ってからすぐ動くのではないのが難しかったです。覚えることが多くて、航海士はすごい仕事だなと思いました。
弁護士
裁判所などで争うだけでなく、町でのトラブルや、今回のような店と住民との討論など、さまざまな仕事があるということがわかりました。ゆずれないもの、許せるものを決めて争うことは、相手がいることなので難しかったです。弁護士の大変さをあの分厚い本を見て理解しました。
薬剤師
生活の中で関わったことのあるおしごとで存在は知っていましたが、具体的にどういったことをしているのかは知らなかったので、とてもよい経験になりました。薬を使う私たちのために、細かいところまでチェックしていることを知っておどろきました。これからはもっと、薬剤師というおしごとに目を向けて生活していきたいなと思います。
気象予報士
気象予報という仕事の大変さがわかりました。「雨が降ります」だけではなくて、なぜ雨が降るのかの理由も言うことで、言っていることを信用してもらえるなと思いました。普通では体験できない仕事を体験することができてよかったです。
先生の感想コメント
普段接することのない職種の方とお話し、実際にいろいろなことを体験させていただいて、とても喜んでいました。「もっとほかの体験もしてみたい!」「司法試験受ける!」というような声でいっぱいで、生徒たちの感想や満足そうな顔で、私自身もとてもよかったなぁと思いました。
体験後の授業でも、「〇〇になるには理系やから理科もいるらしい!」「それ、この間の体験で言ってた!」「体験でこんなん聞いたけど、どういうことか教えて!」など、体験を学習につなげようとする前向きな姿勢がたくさん見られました。それをさらに未来へつなげてていけるよう、私自身も授業も含め、日常生活から教育活動に励まねばと思いました。
通例では職場体験学習を実施している学校が多かったのですが、新型コロナに関することや働き方改革の影響を受けて、生徒が学校以外の一般社会を体験できる機会が少なくなってきています。その中でこのような体験ができるということは、非常に生徒にとって深い学びになります。また我々教員にとっても、さまざまな職場とのやりとりなどによって生まれる膨大は職務を助けていただけるので、現状にマッチしたプログラムであると考えています。
プログラム後、生徒によっては、働くということの具体的なイメージや現実的なキャリアビジョンを想像しはじめています。学年の中で少しでもそういう進んだ生徒が現れることで、周りも影響を受けていくと考えています。また、生徒と直接将来のことを会話するきっかけにもなり、生徒と教員のコンタクトも増えています。
このプログラムをきっかけにして、長期的に大きな成果がでると予想しています。