長唄奏者
〜三味線と囃子で舞台をにぎやかに〜
日本の伝統音楽の一つである長唄を演奏する人です。演奏は基本的に、複数の人の唄と三味線で成り立っていますが、曲目によっては小鼓、大鼓、太鼓、笛などで構成される「囃子」がつくこともあります。江戸時代には、歌舞伎とともに発展しました。プロになるためには、意欲や才能だけでなく、よい先生・師匠について稽古をすることが重要です。プロになってからは、公演や出演などのほか、弟子をとって教えることで生計を立てていきます。
好きとのつながり
道場でやること
対象:小学1年生以上
- 「長唄」ってどんなもの?
- プロの演奏を鑑賞しよう!
【三味線(しゃみせん)】
- 三味線の持ち方や構えを学んで、実際に弾いてみよう!
【囃子(はやし)】
- 小鼓(こつづみ)、大鼓(おおつづみ)、太鼓(たいこ)の持ち方や構えを学んで、実際に打ってみよう!
- 三味線と囃子で代表的な「二人椀久(ににんわんきゅう)」を合奏してみよう!
※都合により変更となる場合がございます。
「三味線」と「囃子」は別々の講座となります。
講師プロフィール
杵屋 佐吉(きねや さきち)
長唄三味線演奏家。
五世佐吉の次男として東京に生まれる。玉川学園高等部を卒業後、曽祖母の名・佐喜を襲名。23歳の時(1976年)、イタリアで3年ごとに開かれる演劇祭・インコントラツィオーネに、「千手魚神太鼓」の作曲と演奏で参加する。24歳から、稽古場のある静岡県島田市の帯祭で第二街屋台を受けもつ。1992年より国立劇場小劇場において、長唄小曲「芙蓉曲研究会」と代々杵屋佐吉の作曲作品発表会である「杵屋佐吉の会」を主催。父の没後、六世を長期療養中だった兄・小佐吉におくり、1993年に家元七代目杵屋佐吉を継ぐ。1998年、「第4回 杵屋佐吉の会」では、佐吉家に伝わる350年前の古近江三味線・野路を完全修復し、「野路の月」を作曲発表する。
めずらしい三味線のコレクターでもあり、楽器としての三味線の研究も心がけている。
一般社団法人長唄協会理事
現代邦楽作曲家連盟同人
樂明會同人
梅屋 巴(うめや ともえ)
1979年より梅屋福三郎に師事。1988年に東京芸術大学音楽学部を卒業後は、邦楽演奏会や日本舞踊公演での演奏活動をはじめ、海外公演(トルコ、オランダ、台湾、フランス、韓国、スペイン)も行っている。一般社団法人長唄協会の普及育成委員として、学生や教員を対象とした鑑賞教室やワークショップ、出張授業にも参加。また最近では、ライブハウスでの演奏などを通して、日本の音を伝えている。